父の遺品整理をしていた時、一冊の5年日記に出会いました。そこには、父の日々の出来事や思い、そして家族への愛情が、几帳面な文字で綴られていました。その日記との出会いが、私自身の5年日記を始めるきっかけとなり、今では8年目を迎えています。
5年日記の特徴は、1ページに同じ日付の5年分の記録が書けることです。例えば、3月15日のページには、2016年から2020年までの同じ日の出来事が一覧できます。この独特の形式により、自分の成長や変化を視覚的に捉えることができ、それが何よりも魅力的です。
続けることで見えてきた価値は主に3つあります。
1つ目は、日々の小さな変化に気づけるようになったことです。同じ日の去年の記録と見比べることで、周囲の変化や自分自身の心の動きの違いに気づかされます。
2つ目は、記録することで生まれる自己との対話です。その日の出来事を数行に凝縮して書くことで、一日を振り返り、本当に大切なことは何だったのかを考えるようになりました。
3つ目は、時間の重みを実感できることです。5年という時間の積み重ねは、人生の貴重な一コマを形作っています。時には過去の記録を読み返すことで、忘れかけていた大切な思い出が蘇ることもあります。
おすすめの書き方としては、その日の最も印象に残った出来事や感情を、簡潔に記録することです。限られたスペースだからこそ、本質的なことを書き留めることができます。私の場合、就寝前の10分程度を日記の時間として確保しています。
父の日記と私の日記。同じ5年日記でありながら、そこに綴られる内容は全く異なります。しかし、日々を大切に生きようとする思いは、確かに受け継がれているように感じます。
5年日記は、単なる記録ツールではありません。それは、過去の自分との対話を通じて、未来の自分を形作っていく成長の伴走者なのです。
この記事を読んでくださった方にも、ぜひ5年日記を始めていただきたいと思います。3年日記もあるのでそれから始めるのもありです。
きっと、あなたの人生に新しい気づきと深い学びをもたらしてくれるはずです。
コメント