「自社ECに商品ページはたくさんあるのに、検索からほとんど人が来ない」「アクセスはあるのに、なぜか売れない」。独立してからEC事業者の方に最も多くいただく相談です。原因をたどると、多くの場合商品ページが「スペック表」のままになっています。
先に言うと、私の答えは「商品ページはスペック表ではなく、お客様の悩みを解決する記事として書く」です。私は前職で17年、自社EC(D2C)の事業運営に関わり、最終的に執行役員として広告費ゼロ・自然検索のみで年商1〜2億円の自社ECを回しました。主要キーワードでは約10年1位を守りました(2位は日本の時価総額1位企業の公式、3位はAmazon)。その間、私がずっと書き続けてきたのが「売れる商品ページ」です。
この記事では、私が実際に回していた型を、商品名の付け方→説明文の構成→レビューの活かし方の順で公開します。あわせて、画像の設定、構造化データ、色違いページの扱い、カテゴリページとの役割分担まで、商品ページの検索対策を1本にまとめました。Googleの公式ドキュメントは2026年9月時点で確認した内容です。
対象は自社EC(D2C)の商品ページです。楽天・Amazonのモール内での売り方は扱いません(モールからの移行は脱モールの手順と判断基準で解説しています)。現在は神戸・芦屋でSEOコンサル「雅〜WEB〜」を運営しています(支援実績:miyabi-web.jp/production/)。
※本記事には広告(アフィリエイト)リンクが含まれます。料金・特典は変動するため、申込前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。
この記事でわかる4つのこと
- 検索で見つかり、読んだら買いたくなる商品ページの全体構造
- 検索語と一致させる商品名と、悩み解決で書く説明文の型(Before/Afterつき)
- レビュー・画像・構造化データで検索からの入口を増やす方法
- 色違いページの重複対策と、カテゴリページとのキーワードの分け方
お客様は「商品」を検索しているのではなく、「自分の悩みの答え」を検索しています。スペックは比べるための材料で、買う決め手ではありません。だから私は、商品ページを「この商品で、あなたのこの悩みがこう解決します」と書く記事だと考えています。検索で見つかることと、読んで買いたくなることは、同じ書き方で両立できます。
商品ページSEOの結論|売れるページは「スペック表」ではなく「悩み解決記事」

経済産業省の調査では、2024年の国内BtoC-EC(消費者向けネット販売)市場は26.1兆円、物販分野は15兆2,194億円、物販のEC化率は9.78%でした(経済産業省 令和6年度電子商取引に関する市場調査・2025年8月26日発表。2026年9月の確認時点で参照できた最新版ですが、公開から1年以上経っているため古い可能性があります)。売り手が増えるほど、「同じ商品を、同じスペック表で売るページ」は埋もれていきます。
スペック表型と悩み解決記事型の違い
| 観点 | スペック表型 | 悩み解決記事型 |
|---|---|---|
| 書き出し | サイズ・素材・容量の一覧 | 「こんなことで困っていませんか」から始める |
| 拾える検索語 | 商品名・型番だけ | 用途・悩み・使う場面の言葉まで広がる |
| 競合 | 同じ商品を売る全ショップ・大手モール | 同じ悩みに答えているページだけ |
| 読後の行動 | 価格の安い店を探しに行く | 「自分に合う」と納得してカートに入れる |
スペック表は必要です。ただし、それはページの後半に置く「比べるための材料」です。前半では、その商品が誰の、どんな悩みを解決するのかを書きます。
検索で売れる商品ページの全体構造
私が書いていた商品ページは、上から次の順番でした。この記事の各見出しは、この順番に対応しています。
| 順番 | 要素 | 役割 | 解説 |
|---|---|---|---|
| 1 | 商品名(ページタイトル) | 検索語と一致させ、見つけてもらう | H2-2 |
| 2 | 商品画像 | 使う場面を一目で伝える | H2-5 |
| 3 | 悩み→解決の説明文 | 「自分のための商品だ」と思ってもらう | H2-3 |
| 4 | スペック・サイズ表 | 比べて納得する材料を渡す | H2-3 |
| 5 | レビュー・Q&A | 不安を消し、お客様の言葉で検索語を増やす | H2-4 |
| 6 | 関連商品・カテゴリへのリンク | 迷った人を次のページへ案内する | H2-8 |
| 裏側 | 構造化データ・正規URL | 検索エンジンに正確に伝える | H2-6・H2-7 |
- 商品ページは「スペック表」ではなく「悩み解決記事」として書く
- スペックは後半に置く「比べる材料」。前半は誰のどんな悩みを解決するか
- 商品名→画像→説明文→スペック→レビュー→関連リンクの順で組み立てる
商品ページの商品名の付け方|ユーザーの検索語と一致させる命名術

多くのカートでは、商品名がそのままページのタイトルや見出しになります。つまり商品名は、検索結果に出る看板そのものです。ここで社内の呼び名やブランド独自の名前だけを付けると、お客様の検索語と一致せず、見つけてもらえません。
商品名は「一般名+特徴+ブランド名」で組む
私が使っていた組み立て方は、次の3つの要素です。
- 一般名:お客様がその商品を探すときの言葉(例:保温タンブラー)
- 特徴・用途:選ぶ理由になる言葉(例:蓋付き、車用、食洗機対応)
- ブランド名・シリーズ名:指名で探す人と、リピートのための目印
例として、架空の商品で比べます。
| 付け方 | 商品名の例(架空) | 問題点・良い点 |
|---|---|---|
| 社内の呼び名だけ | MIYA-TB350 Classic | 型番を知っている人しか検索しない |
| 言葉を詰め込みすぎ | タンブラー 保温 保冷 蓋付き 車 おしゃれ ギフト 人気 350ml | 読みにくく、何の商品か伝わらない |
| 一般名+特徴+ブランド | 蓋付き保温タンブラー 350ml 車のドリンクホルダーに入る|MIYA Classic | 検索語と一致し、人が読んでも用途が分かる |
お客様の言葉を集める3つの場所
「お客様がどんな言葉で探しているか」は、想像ではなく記録から拾います。
- GSC(Google Search Console=検索結果での順位や流入を確認できる無料ツール):実際に表示された検索語が分かる
- 問い合わせメール・電話のメモ:お客様が商品をどう呼んでいるかが分かる
- サイト内検索の記録:ショップ内で何と入力して探したかが分かる
私の経験則として、社内で使っている呼び名とお客様の呼び名は、かなりの確率でずれています。作り手の言葉ではなく、買い手の言葉で名前を付ける。これだけで、見つけてもらえる数は変わります。どの言葉を狙うかの選び方はECサイトのSEO対策 完全ガイド 2026で解説しています。
- 商品名は検索結果に出る看板。社内の呼び名だけにしない
- 「一般名+特徴・用途+ブランド名」で組み、詰め込みすぎない
- お客様の言葉はGSC・問い合わせ・サイト内検索の記録から拾う
商品説明文の書き方|スペックだけでなく用途・悩み解決で書く型

スペック表だけの説明文
「容量350ml/ステンレス製/真空二重構造/蓋付き」。事実は正しいが、誰のための商品かが伝わらず、価格比較だけされて離脱される。
悩み解決で書く説明文
「朝いれたコーヒーが、通勤の車内でぬるくなっていませんか」から始め、解決・根拠・使い方・スペックの順に並べる。
上は架空の商品ですが、型は私が実際に書いていたものです。説明文は、次の5つのブロックで組み立てます。
- 悩み:「こんなことで困っていませんか」とお客様の状況を言い当てる
- 解決:この商品を使うと、その悩みがどう変わるかを1〜2文で書く
- 根拠:なぜそうなるのか。素材・構造・作り方などの事実で裏づける
- 使い方・場面:通勤、アウトドア、贈り物など、使う場面を具体的に書く
- スペック・注意点:サイズ、素材、お手入れ方法、向かない使い方
Before/Afterの説明文サンプル(架空商品)
| ブロック | Before(スペック表型) | After(悩み解決記事型) |
|---|---|---|
| 悩み | なし | 朝いれたコーヒーが、会社に着くころにはぬるくなっていませんか。 |
| 解決 | なし | 蓋を閉めておけば、通勤のあいだも温かさが続きます。 |
| 根拠 | 真空二重構造 | 内側と外側の間を真空にした二重構造で、熱が外に逃げにくい作りです。 |
| 使い方・場面 | なし | 車のドリンクホルダーに入る太さ。デスクに置いても倒しにくい形です。 |
| スペック・注意点 | 容量350ml/ステンレス製/蓋付き | 容量350ml・ステンレス製。炭酸飲料は入れないでください。 |
Afterの説明文には、「コーヒー」「通勤」「車」「ぬるくなる」といった悩みや場面の言葉が自然に入ります。スペック表では拾えなかった検索語です。キーワードを無理に詰め込まなくても、お客様の悩みを丁寧に書けば、検索語は後からついてきます。
メーカーの説明文をそのまま使わない
仕入れ商品の場合、メーカーの説明文をそのまま貼ると、同じ商品を扱う他のショップと中身が同じになります。私の経験則として、「自分の店がこの商品を選んだ理由」と「お客様からよく聞かれること」を足すだけでも、他店と違うページになります。売り場に立つ店員が話す内容を、そのまま文字にするイメージです。
- 説明文は「悩み→解決→根拠→使い方→スペック」の5ブロックで書く
- 悩みや場面を丁寧に書けば、検索語は詰め込まなくても自然に入る
- メーカー文の丸写しは避け、「選んだ理由」と「よくある質問」を足す
商品ページのレビュー・Q&A活用|お客様の言葉がロングテールKWを拾ってくれる

レビューやQ&Aのように、お客様が書いてくれる文章をUGC(ユーザー生成コンテンツ)と呼びます。商品ページにとってUGCの価値は2つあります。
- 買う前の不安を消す:「実際に使った人の声」は、店の説明より信用される
- 店が思いつかない言葉を足してくれる:「母の日に贈った」「冬の釣りで使った」など、お客様ならではの使い方の言葉が増える
レビューが増えたページで起きたこと
私の経験則として、レビューが増えた商品ページほど、商品名以外の言葉(用途や悩みの言葉)でも検索結果に表示されるようになりました。書き手が想定していなかった組み合わせの検索語(ロングテールKW=検索数は少ないが具体的で買う意欲の高い言葉)を、お客様の文章が拾ってくれたからです。1つ1つの検索数は小さくても、積み重なると商品ページへの入口が大きく広がります。
レビューを増やすための3つの工夫
- 届いた頃にお願いする:購入直後ではなく、使い始めた頃に案内を送る
- 書き方のヒントを添える:「どんな場面で使いましたか」と聞くと、場面の言葉が増える
- 問い合わせをQ&Aとしてページに載せる:同じ質問をする次のお客様の不安も消える
やってはいけないこと:自作自演・謝礼を隠したレビュー
レビューを自分で書く、関係者に書かせる、謝礼を渡したことを隠して書いてもらう。これらは絶対に避けてください。2023年10月1日から、事業者が第三者に依頼・指示して書かせた広告を、広告と分からない形で出すことは景品表示法の「ステルスマーケティング」規制の対象です(消費者庁 ステルスマーケティングに関する景品表示法の規制・2026年9月18日確認)。
Googleも、報酬を伴うことを開示していないクチコミを、ページや構造化データに含めないよう求めています(Google検索セントラル レビュー スニペット・2026年9月18日確認)。レビューは数より本物であることが価値です。
- レビューとQ&Aは、不安を消し、店が思いつかない検索語を足してくれる
- 使い始めた頃に「どんな場面で使ったか」を聞くと、場面の言葉が増える
- 自作自演や謝礼を隠したレビューは、ステマ規制とGoogleの方針の両方に反する
商品画像のSEO最適化|alt属性・ファイル名・画像検索からの流入

ECでは、画像検索から商品を探すお客様もいます。画像は見た目で伝える道具ですが、検索エンジンに中身を伝えるには文字の手がかりが必要です。押さえるのは次の3つです。
| 項目 | 避けたい例 | 良い例 |
|---|---|---|
| alt属性(画像の代替テキスト) | 空欄、または「タンブラー 保温 保冷 おしゃれ 人気」 | 車のドリンクホルダーに入れた蓋付き保温タンブラー(ネイビー) |
| ファイル名 | IMG00023.jpg | insulated-tumbler-navy-car.jpg |
| 画像の中身 | 白背景の商品写真だけ | 商品単体+使っている場面+サイズが分かる比較写真 |
Googleは、代替テキストをページの内容に沿った、情報に富む役に立つものにするよう案内し、キーワードの詰め込みは避けるよう注意しています。ファイル名も「IMG00023.JPG」のような名前より、内容が分かる簡潔な名前をすすめています(Google検索セントラル 画像SEOのベストプラクティス・2026年9月18日確認)。
私の経験則として、altは「目の見えない方に電話で画像を説明するなら何と言うか」で考えると、自然で役に立つ文になります。カートによってはaltを商品名で自動入力するものがあります。1枚ずつ編集できるかは、お使いのカートの管理画面で確認してください(カートごとの違いはShopify・BASE・STORES徹底比較 2026でまとめています)。
- altは内容に沿った説明文にする。詰め込みはGoogleも注意している
- ファイル名は「IMG00023」ではなく、中身が分かる英単語で付ける
- 使う場面とサイズ感が分かる写真を足すと、人にも検索にも伝わる
「うちの商品ページ、どこから直せばいいか」を一緒に確認します
売れ筋の商品ページを数ページ拝見し、商品名・説明文・レビューの見せ方のうち、どこから直すと効果が出やすいかを整理します。ご案内するのは私のSEOコンサル(自社サービス)です。売上や順位の保証はしませんが、判断の根拠は具体的にお伝えします。
商品ページの無料相談はこちら →商品ページの構造化データ|Product・Offer・Reviewでリッチリザルトを狙う

構造化データとは、商品名・価格・在庫・評価などを検索エンジンが読み取りやすい決まった形で書き添える仕組みです。正しく書くと、検索結果に価格や星の評価が表示される「リッチリザルト」の対象になります。表示されるかどうかはGoogleが判断するため、書けば必ず出るものではありません。
Googleが定める2種類と必須項目(2026年9月時点)
| 種類 | 対象ページ | 必須項目 |
|---|---|---|
| 商品スニペット | 商品の情報を載せているページ(購入できないページも含む) | Product の name + review・aggregateRating・offers のいずれか1つ |
| 販売者のリスティング | その場で購入できる商品ページ | Product の name・image・offers、Offer の price(0より大きい)・priceCurrency |
出典:商品の構造化データの概要/商品スニペットの構造化データ/販売者のリスティングの構造化データ(いずれもGoogle検索セントラル・2026年9月18日確認)。在庫状況(availability)、ブランド(brand)、商品番号(sku)、評価(aggregateRating)、配送情報、返品ポリシーなどは推奨項目です。自社ECなら、購入できるページとして「販売者のリスティング」の条件を満たしておくのが基本です。
書き方の例(架空商品)
実際にはページの中に、次のような形式(JSON-LD)で書き添えます。
{
"@context": "https://schema.org/",
"@type": "Product",
"name": "蓋付き保温タンブラー 350ml",
"image": "https://example.com/insulated-tumbler-navy.jpg",
"sku": "TB350-NV",
"brand": { "@type": "Brand", "name": "MIYA" },
"offers": {
"@type": "Offer",
"price": 3300,
"priceCurrency": "JPY",
"availability": "https://schema.org/InStock"
}
}
カート別の注意点と確認方法
- 自分で書く前に、カートが自動で出していないか確認する:二重に出すと情報が食い違う原因になる
- ページに見えている価格・評価と一致させる:Googleはマークアップしたレビューがページ上でユーザーに見えることを求めている
- Googleの「リッチリザルト テスト」に商品ページのURLを入れて確認する:無料で、エラーの有無が分かる
Shopifyはテーマから構造化データを出力する方法を公式に公開していますが、BASE・STORESは出力の有無を公式情報で確認できませんでした(D2Cカート比較記事で2026年9月に調べた範囲)。まずは自分の商品ページをテストにかけ、今どこまで出ているかを知るところから始めてください。
- 購入できる商品ページは「販売者のリスティング」の必須項目(name・image・offers)を満たす
- 構造化データの価格・評価は、ページに見えている内容と必ず一致させる
- まずリッチリザルト テストで「今どこまで出ているか」を確認する
商品ページの重複コンテンツ対策|色違い・サイズ違いページのcanonical設計

色違い・サイズ違いの商品は、説明文がほぼ同じになりがちです。これを別々のページとして大量に作ると、検索エンジンから見て「ほとんど同じページ」が並ぶ状態になります。
私の失敗:色違いページで順位が分散した
前職で、色違いの商品を色ごとに別ページで作ったことがあります。すると、検索の評価が色ごとのページに分かれてしまい、どのページも上位に届かない状態になりました。そこで、色は1つの代表ページの中で選べる形にまとめ、評価を代表ページに集める作りに直しました。「ページが多いほど入口が増える」と考えがちですが、中身がほぼ同じなら、分けるほど弱くなるというのが、この失敗から学んだことです。
Googleが示す2つの作り方
| 作り方 | URLの例 | 正規URL(canonical)の考え方 |
|---|---|---|
| 1ページで色・サイズを選ぶ | /tumbler?color=navy | 商品グループ全体で正規URLは1つ。色を選んだURLも代表ページを正規として示す |
| 色・サイズごとに別ページ | /tumbler-navy / /tumbler-white | それぞれが同じ重みのページになるため、グループ全体の正規URLは1つにならない |
Googleは、1ページで選ぶ作りの場合は商品グループ全体の正規URLを1つのみにすること、どちらの作りでも各バリエーションを個別のURL(URLのパラメータなど)で直接選べるようにすることを求めています(Google検索セントラル 商品バリエーションの構造化データ・2026年9月18日確認)。また、canonicalは正規ページを示す「強いシグナル」であり、最終的に正規URLを決めるのはGoogleです(重複したURLを統合する・同日確認)。
迷ったときの判断基準
- 説明文がほぼ同じ:1ページにまとめ、色・サイズは選択肢にする
- 色ごとに検索する人が多く、写真も説明も変えられる:別ページにしてもよい。ただし各ページの中身を本当に書き分ける
- カートが正規URLを自動で出すか:管理画面やページのソースで確認する。触れない場合は1ページにまとめる作りが安全
- 中身がほぼ同じ色違いページは、分けるほど評価が分散して弱くなる
- 1ページで選ぶ作りなら、商品グループの正規URLは1つにする
- 別ページにするのは、色ごとの需要があり中身を書き分けられるときだけ
商品ページとカテゴリページの役割分担|どのKWをどのページで獲るか

商品ページだけで、すべての検索語を獲ろうとしないことも大切です。「探している段階の言葉」はカテゴリページ、「決めている段階の言葉」は商品ページ、と分けると、同じ言葉を複数のページで取り合う状態(カニバリゼーション)を防げます。
| ページ | 狙う言葉の例(架空) | お客様の段階 | ページの中身 |
|---|---|---|---|
| 読み物(ブログ) | コーヒー 冷めない 方法 | 悩みを調べている | 解決方法を解説し、関連カテゴリ・商品へ案内 |
| カテゴリページ | 保温タンブラー 蓋付き | 候補を比べている | 選び方の短い解説+商品一覧 |
| 商品ページ | 保温タンブラー 車 350ml | 条件が決まっている | 悩み解決の説明文・スペック・レビュー |
リンクでつなぎ、重要な商品を目立たせる
Googleは、トップページからカテゴリ、カテゴリから商品ページへと、ナビゲーションのリンクをたどってすべてのページに到達できるようにすることをすすめています。売れ筋や力を入れたい商品は、トップページや読み物からもリンクすると、サイト内で重要なページだと伝わりやすくなります(Google検索セントラル ECサイトの構造をGoogleに伝える・2026年9月18日確認)。
私が前職で順位を守れたのも、商品ページ単体の力ではなく、読み物→カテゴリ→商品へとお客様を案内する道筋を作り続けたからです(詳しくは自社ECが検索でAmazonに勝てた理由に書きました)。商品ページを直しても順位が動かない場合は、検索順位が上がらない15の原因と対策チェックリストでサイト全体の原因も確認してください。
- 「探している言葉」はカテゴリ、「決めている言葉」は商品ページで獲る
- 同じ言葉を複数ページで取り合わないよう、狙う言葉を1ページ1つに決める
- 読み物→カテゴリ→商品のリンクの道筋が、商品ページを押し上げる
商品ページSEOのよくある質問|文字数・メーカー説明文・カートの制約

Q1. 商品説明文は何文字書けばいいですか?
決まった文字数はありません。Googleが文字数で評価するという公式の説明もありません。目安は「お客様が買う前に知りたいことに、すべて答えられているか」です。H2-3の5ブロックを埋めれば、結果として必要な長さになります。
Q2. 商品が数百点あります。全部書き直す必要がありますか?
一度に全部は不要です。私の経験則として、売上の大きい商品と、検索結果に表示されているのに押されていない商品から直すのが効率的です。後者はGSCの「表示回数は多いのにクリックが少ない」ページで見つけられます。
Q3. カートの制約で、構造化データや正規URLを触れません
その場合も、商品名・説明文・レビュー・画像の説明は、ほとんどのカートで編集できます。検索で差がつくのは、まず中身です。カートごとに触れる範囲の違いはShopify・BASE・STORES徹底比較 2026、BASEの使い勝手はBASE(ベイス)評判・レビューで解説しています。
Q4. 売り切れ・廃番の商品ページは消すべきですか?
再入荷の予定があるなら、ページは残して「在庫切れ」と表示し、構造化データの在庫状況も合わせます。廃番で後継品があるなら、私は後継品のページへ案内する形をおすすめしています。積み上げた評価を捨てずに済むからです。
Q5. 商品ページを直したら、どのくらいで効果が出ますか?
期間は競合やサイトの状況で大きく変わるため、一律には言えません。だからこそ、直した日を記録し、順位と表示回数を定点で見続けることが大切です。順位の測り方はNobilista 評判・使い方、競合の見方はtami-co 評判・レビューが参考になります。
- 文字数の正解はない。買う前の疑問にすべて答えられているかで判断する
- 直す順番は「売上の大きい商品」と「表示されているのに押されない商品」から
- カートの制約があっても、商品名・説明文・レビュー・画像は直せる
用語集|この記事に出てきた言葉
- SEO
- 検索結果で上位に表示され、お客様に見つけてもらうための取り組み。
- D2C
- メーカーやブランドが、モールを通さず自社サイトで直接お客様に販売する形態。
- GSC
- Google Search Console。検索結果での順位や流入を確認できる無料ツール。
- ロングテールKW
- 1つ1つの検索数は少ないものの、具体的で買う意欲の高い検索語。
- UGC
- ユーザー生成コンテンツ。レビューやQ&Aなど、お客様が書いてくれる文章。
- alt属性(代替テキスト)
- 画像の内容を文字で説明する設定。画像が表示できないときや読み上げ機能でも使われる。
- 構造化データ(JSON-LD)
- 商品名・価格・在庫などを、検索エンジンが読み取りやすい決まった形で書き添える仕組み。JSON-LDはその書き方の1つ。
- リッチリザルト
- 価格や星の評価などが付いた、目立つ形の検索結果。
- canonical(正規URL)
- 似たページが複数あるとき、「代表はこのページ」と検索エンジンに伝える設定。
- カニバリゼーション
- 同じ検索語を自分のサイトの複数ページで取り合い、どれも上位に届かなくなる状態。
- ステルスマーケティング
- 広告であることを隠して、第三者の感想のように見せる宣伝。2023年10月から景品表示法の規制対象。
まとめ|10年間1位を守った商品ページ運用のチェックリスト

最後に、商品ページを公開する前と、公開した後に確認することをチェックリストにまとめます。
| タイミング | 確認すること | 解説 |
|---|---|---|
| 公開前 | 商品名が「一般名+特徴+ブランド名」になっているか | H2-2 |
| 公開前 | 説明文が「悩み→解決→根拠→使い方→スペック」の順か | H2-3 |
| 公開前 | 画像のaltとファイル名が中身を説明しているか | H2-5 |
| 公開前 | リッチリザルト テストでエラーがないか | H2-6 |
| 公開前 | 色違い・サイズ違いで同じ中身のページが増えていないか | H2-7 |
| 公開後 | 使い始めた頃のお客様にレビューをお願いしているか | H2-4 |
| 公開後 | よく来る質問をQ&Aとしてページに足しているか | H2-4 |
| 公開後 | GSCと順位計測で、表示回数・クリック・順位を定点で見ているか | H2-9 |
3つにまとめると、①お客様の言葉で名付ける、②お客様の悩みで書く、③お客様の声で育てるです。これを1つの原則に畳むと、「商品ページは、売り手ではなく買い手の言葉で書く」。検索で見つかることも、読んで買いたくなることも、同じ1つの原則から生まれます。
直した効果を確かめるには、狙った検索語の順位を定点で記録するのが近道です。私は順位の推移を見ながら、次に直すページを決めていました。
Nobilista(ノビリスタ)
商品ページで狙った検索語の順位を、毎日自動で記録できる順位チェックツール。直した日と順位の動きを並べて見られます。
- 公開前は「商品名・説明文・画像・構造化データ・重複」の5点を確認する
- 公開後はレビューとQ&Aで育て、順位と表示回数を定点で見る
- 商品ページは、売り手ではなく買い手の言葉で書く
「検索で見つかり、読んで買いたくなる商品ページ」へ
どこから直すか一緒に決めます
広告費ゼロ・自然検索のみで年商1〜2億円の自社ECを運営した経験をもとに、商品名の付け方、説明文の構成、レビューの集め方、カテゴリページとの分担まで、今のショップに合わせて優先順位を整理します。ご案内するのは私のSEOコンサル(自社サービス)です。売上や順位の保証はしませんが、判断の根拠は具体的にお伝えします。相談は無料です。
EC集客の無料相談はこちら(develop-life.com/contact/)→