「商品数が増えてきたので、カテゴリをどう切ればいいか分からない」「絞り込み検索を入れたら、Search Consoleのページ数が急に増えた」。先に言うと、ECサイトで検索流入を一番取りやすいのはカテゴリページで、同時に一番事故が起きやすいのもカテゴリページです。本記事は、階層の切り方、カテゴリページに書く内容、絞り込み検索(ファセットナビゲーション)のURL制御、ページネーションの4点を、Googleの公式ドキュメントに沿って実装レベルまで落とします。
想定している読者は、自社EC(自社サイトで直接販売するネットショップ)の担当者で、制作会社やカート会社と話す前に判断軸が欲しい方です。楽天・Amazonのモール内カテゴリは扱いません(移行の判断は脱モールの手順と判断基準へ)。ECのSEO全体像はECサイトのSEO対策 完全ガイドにあり、本記事は「カテゴリページ」だけを深掘りします。
本記事の違いは、Googleが公式に書いていることを根拠に、やる・やらないを言い切ることです。「rel=”next”/”prev”はGoogleはもう使っていない」「1ページ目をcanonicalにしない」など、古い常識が残っている論点を現行ガイドで上書きします。
私は前職で17年間、自社EC(DtoC)の事業運営に関わり、執行役員を務めました。広告費ゼロ・自然検索のみで年商1〜2億円を集客し、月間50,000検索のキーワードで10年間1位を守りました(2位は日本の時価総額1位企業の公式サイト、3位はAmazon)。2024年10月に独立し、神戸・芦屋でSEOコンサル「雅〜WEB〜」を運営しています(支援実績:miyabi-web.jp/production/)。公式ドキュメントの引用は2026年11月時点の確認値です。
※本記事には広告(アフィリエイト)リンクが含まれます。料金・特典は変動するため、申込前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。
この記事でわかる4つのこと
- カテゴリページが商品ページより検索流入を取りやすい理由と、2種類のページの役割分担
- 検索需要からカテゴリ階層を切る3ステップと、GoogleがURLではなく「リンク」で構造を読む根拠
- 絞り込み検索のURLをrobots.txt・canonical・nofollowのどれで制御するかの判断表
- ページネーションと商品ゼロカテゴリの現行ガイドでの正解(rel=”next”/”prev”は不要、1ページ目をcanonicalにしない、noindexか404か)
17年の運営で確信したのは、カテゴリの切り方は「商品の分類」ではなく「お客様の探し方」で決めるということでした。社内の都合で切ったカテゴリは検索に引っかかりません。後から直すほど高くつく設計だからこそ、最初に検索需要を見てから切ります。
ECサイトのカテゴリページSEO|カテゴリは「検索の受け皿」、絞り込みは「クロールの穴」【結論】

結論から書きます。ECサイトのカテゴリページSEOでやることは、次の2つに集約されます。
- カテゴリページを「検索の受け皿」として作る。お客様が検索する言葉に合わせて階層を切り、一覧だけでなく「選び方」を書き、全商品にリンクでたどり着けるようにする(第2〜6章)
- 絞り込み検索とページネーションで「クロールの穴」を開けない。絞り込みの組み合わせで生まれる無限のURLをGoogleに追わせず、ページ送りは固有URLで正しくつなぐ(第7〜9章)
1つ目は「増やす」話、2つ目は「守る」話です。私の経験則として、相談に来るEC担当者の多くは1つ目ばかり気にして、2つ目で損をしています。絞り込み検索の導入後にインデックス(Googleの検索対象への登録)の数が異常に増える事故は、設計の段階で防げます。
根拠は、Google検索セントラルのECサイトのベストプラクティスのうち「URL構造」「サイト構造」「ページネーション」の3文書と、ファセットナビゲーションのクロール管理(いずれも2026年11月取得)です。章ごとに引用します。
- カテゴリページは「検索の受け皿」。お客様の探し方に合わせて階層を切り、選び方を書く
- 絞り込み検索とページネーションは「クロールの穴」。設計段階でふさぐ
- 根拠はGoogle検索セントラルのEC向け公式文書4本(2026年11月取得)
ECカテゴリページが一番流入を取れる理由|商品ページとの役割分担

お客様が検索窓に打つ言葉は、「革靴 メンズ ビジネス」のような種類を表す言葉が大半です。「見比べたい」という意図に1つの商品ページで答えるのは無理があり、受け皿はカテゴリページになります。商品名や型番で探す人は購入に近く、受け皿は商品ページです。この2つは分けて設計します。
| 比較観点 | カテゴリページ | 商品ページ |
|---|---|---|
| 受ける検索語 | 種類・用途・対象を表す言葉(例:革靴 メンズ ビジネス) | 商品名・型番・ブランド名+商品名 |
| お客様の状態 | 候補を見比べたい(比較段階) | この商品を買うか決めたい(購入段階) |
| ページの役割 | 選び方を示し、商品へ振り分ける | 購入の不安を消し、カートへ送る |
カテゴリページが商品ページに「食われる」ときに起きていること
「カテゴリページを作ったのに、検索結果には商品ページばかり出る」という相談の原因は、ほぼカテゴリページ側にあります。一覧だけで文章がない、タイトルが「革靴」の1語で検索語と合っていない、階層が深くてトップからのリンクが遠い、のどれかです。カテゴリページが「種類を表す検索語」の受け皿として成立していない状態で、直し方は第3章と第6章で扱います。
検索語の見分け方はECのキーワード選定、商品ページ側はECの商品ページSEOに書きました。
- 種類・用途を表す検索語の受け皿はカテゴリページ。商品名・型番は商品ページ
- カテゴリページは多くの商品からリンクされ、評価が集まりやすい
- 商品ページに「食われる」のは、カテゴリページが受け皿として成立していないから
ECカテゴリ階層の設計|検索需要から切る3ステップと階層の深さ

最初に捨ててほしい考えが、「社内の商品分類をそのままカテゴリにする」です。仕入れ先別・型番体系別の分類は、お客様の探し方と一致しません。私が前職で自社ECのカテゴリを切り直したときの基準も、「お客様が検索窓に打つ言葉で分ける」の一点でした。順番は3ステップです。
ステップ1:検索語を集めて、種類を表す言葉だけを残す
GSC(Google Search Console=検索結果での順位や流入を確認できる無料ツール)の「検索パフォーマンス」で、自社サイトに表示されている検索語を書き出します。流入がないサイトなら、Googleの検索窓に出る候補語を集めます。商品名・型番を除き、種類・用途・対象・素材を表す言葉だけを残します。残った言葉がカテゴリの候補です。
ステップ2:言葉を「親子」に並べる。深さは3階層まで
「革靴」→「メンズ革靴」→「メンズ ビジネス革靴」のように、広い言葉から狭い言葉へ並べます。私が勧める深さはトップ→大カテゴリ→中カテゴリ→商品の3階層までです。Googleの決まりではなく私の経験則ですが、4階層以上になるとトップからのリンクが遠くなり、中カテゴリの評価が集まりにくくなります。入れる・入れないは次の表で決めます。
| その言葉の状態 | 私ならこうする | 理由 |
|---|---|---|
| 検索されていて、該当商品が複数ある | カテゴリにする | 受け皿として成立する |
| 検索されているが、該当商品が1〜2点 | カテゴリにせず、親カテゴリの本文で触れる | 薄い一覧は順位が付きにくく、商品ゼロになりやすい(第9章) |
| 検索されていないが、商品が多い | カテゴリではなく絞り込み条件にする | 受け皿にならない言葉で固有URLを増やさない(第7章) |
ステップ3:切り直しは「統合」から。リダイレクトを先に設計する
運営中のサイトで階層を変えるときは、増やす前に統合します。似た言葉のカテゴリが2つあると、どちらを検索結果に出すかGoogle側で迷いが生じます。古いURLから新しいURLへのリダイレクト(転送)も先に設計します。私の経験則として、統合後に順位が落ち着くまでは週ではなく月の単位で見て、途中で戻さないでください。手順はECサイトリニューアルで検索順位を落とさない方法に書きました。
- 社内の商品分類ではなく、お客様が検索窓に打つ言葉でカテゴリを切る
- 深さは3階層まで(私の経験則)。検索されていて商品が複数ある言葉だけをカテゴリにする
- 切り直しは統合から。リダイレクトを先に設計し、順位の変化は月の単位で見る
ECカテゴリ構造はリンクで伝える|GoogleはURLではなくリンク関係からサイト構造を読む

「URLを /shoes/mens/business/ のように階層にすれば構造が伝わる」と思われがちですが、公式文書の記述は違います。ECサイトの構造をGoogleに理解してもらう(Google検索セントラル・2026年11月取得)には、次の一文があります。
Google generally doesn’t look at the structure of URLs to work out the structure of a site.
出典:Help Google understand your ecommerce site structure(Google検索セントラル・2026年11月取得)
私の訳では「Googleは通常、サイトの構造を把握するのにURLの構造を見ていない」です。同じ文書は、ページ間のリンク関係を分析して構造と相対的な重要度を判断する、と続けています。階層を伝える手段はURLではなくリンクです。実装で守ることは4つです。
- メニュー→カテゴリ→サブカテゴリ→商品ページと、リンクでたどれるようにする。公式文書は、インデックスさせたい全商品にリンクすることを「強く推奨(strongly recommended)」しています
- リンクは
<a href>で書く。公式文書は、ナビゲーションにJavaScriptのイベントを使わないよう求めています - サイト内検索からしか行けない商品を作らない。公式文書には「Googlebotは通常、サイト内の検索ボックスに検索語を入力することはない」とあります
- 全ページにリンクできない場合は、サイトマップかGoogle Merchant Centerのフィードを使う(同じ文書の記述)
大事なカテゴリの重要度は、トップからのリンクで伝える
同じ文書は、ベストセラー商品があればトップページやブログからリンクして重要度を示すよう勧めています。カテゴリも同じで、売上の柱になるカテゴリはトップページの本文から直接リンクしてください。前職では、その対象を「売りたいもの」ではなく「検索されているもの」で選んでいました。全商品ページに親カテゴリへのパンくずリストを置くと、商品からカテゴリへ評価が戻る道もできます。
- 公式文書は「GoogleはURL構造からサイト構造を判断していない」と明記。構造はリンクで伝える
- 全商品にカテゴリ経由のリンクでたどり着けるようにする。サイト内検索は代わりにならない
- リンクは a href で書く。大事なカテゴリはトップページの本文から直接リンクする
ECカテゴリページのURL設計|説明的なパス・パラメータの書き方・バリエーションの扱い

URLは構造を伝える手段ではありませんが、クロール事故の防止には重要です。ECサイトのURL構造の設計(Google検索セントラル・2026年11月取得)の推奨を、カテゴリページに当てはめると次のようになります。
| 公式文書の推奨 | カテゴリページでの実装 | 避ける例 |
|---|---|---|
| URLのパスに説明的な単語を入れる | /mens-business-shoes/ のように、カテゴリ名の英単語を使う | /category/3243/ |
| パラメータは ?key=value の形式にする | ?color=black&size=26 のように「名前=値」で書く | ?black(値だけ) |
| 一時的なパラメータに内部リンクしない | セッションID・トラッキングコード付きのURLをメニューや一覧から張らない | ?sid=abc123、?utm_source=menu |
| 同じ内容を返すURLの数を減らす | 並び順・表示件数の違いだけのURLを増やさない。増える場合は第7〜8章の制御を入れる | ?sort=price と ?sort=new を両方インデックスさせる |
商品バリエーション(色・サイズ)のURLとcanonical
同じ公式文書は、各バリエーションを個別のURLで識別できるようにし、任意のクエリパラメータでバリエーションを表す場合は、パラメータを省いたURLをcanonical(正規URL=重複ページのうち代表として評価してほしいURL)にすると書いています。カテゴリ一覧からは商品の正規URLにリンクし、色やサイズは商品ページ内で切り替える構成が、クロールの面では安全です。
カート側のURL制約は、契約前に確認する
Shopify・BASE・STORESなどのカートでは、URLの形がカート側で決まっていて変えられない部分があります。執筆時点で各社の公式ヘルプから仕様の全文を確認できていないため「要確認」とし、契約前に「カテゴリのURLを自分で決められるか」「絞り込みのURLがどう生成されるか」「canonicalを自分で設定できるか」の3点を文書で確認してください。カートの比較はShopify・BASE・STORES徹底比較にまとめています。
- パスには説明的な単語、パラメータは ?key=value、一時的なパラメータには内部リンクしない
- バリエーションは個別URLにし、パラメータを省いたURLをcanonicalにする(公式文書)
- カートのURL制約は契約前に3点を文書で確認する
ECカテゴリページに何を書くか|一覧だけのページを卒業する

階層とリンクを整えても、「商品画像と価格が並んでいるだけ」では受け皿として弱いままです。お客様がカテゴリページに来る理由は「見比べたい」「どれを選べばいいか知りたい」です。その問いに答える要素を、一覧の上と下に足します。
| 要素 | 置く場所 | 書く内容 |
|---|---|---|
| カテゴリ名(H1)とタイトル | ページ最上部 | お客様の検索語そのもの(例:メンズ ビジネス革靴)。社内用語にしない |
| リード文(2〜4行) | 一覧の上 | このカテゴリに何があり、誰向けか。長文は一覧を押し下げるので短く |
| 選び方のガイド | 一覧の下 | 用途別・価格帯別・素材別の選び方。比較表があると見比べやすい |
| サブカテゴリへのリンク | 一覧の上または下 | 子カテゴリへの a href リンク。第4章の実装 |
「説明文を入れる」で終わらせないための3つの注意
- 一覧の上に長文を置かない。上は短く、詳しい選び方は一覧の下に置きます
- 全カテゴリに同じ文章を使い回さない。カテゴリ名だけ差し替えた定型文は、薄い重複ページを増やすだけです。まず売上の柱になるカテゴリから書きます
- 2ページ目以降は同じ説明文でよい。公式のページネーション文書は、連続するページで同じタイトル・説明文を使ってもよいとしています(第8章)
カテゴリページには「選ぶための最短の情報」、ブログには「背景や比較の深掘り」と分けると両方が成立します。ブログ側はECサイトのコンテンツマーケティングに書きました。
- カテゴリページは「見比べたい」「選び方を知りたい」に答える。一覧の上は短く、下に選び方を置く
- 定型文の使い回しは薄い重複ページを増やす。売上の柱のカテゴリから書く
- 2ページ目以降は同じ説明文でよい(公式文書)
絞り込み検索(ファセットナビゲーション)のクロール制御|robots.txt・canonical・nofollowの使い分け

本記事で一番大事な章です。絞り込み検索(ファセットナビゲーション=色・サイズ・価格帯などの条件で一覧を絞る機能)は、条件の組み合わせごとにURLを生みます。ファセットナビゲーションURLのクロール管理(Google検索セントラル・2026年11月取得)は、これを次のように書いています。
(faceted navigation)can generate infinite URL spaces which harms the website in a couple ways
出典:Managing crawling of faceted navigation URLs(Google検索セントラル・2026年11月取得)
私の訳では「無限のURL空間を生み出し、いくつかの点でサイトに害を与えうる」です。害の中身は、クロールがサーバーの資源を消費すること、新しいURLの発見が遅くなりうることです。「新商品がなかなか検索に出ない」という相談で、私が最初に疑うのはこの状態です。
まず決めること:その絞り込みURLを検索結果に出したいか
制御の方法を選ぶ前に、絞り込み条件を「検索結果に出したいもの」と「出さなくてよいもの」に分けます。判断基準は第3章と同じで、その条件を含む言葉が検索されているかです。「メンズ ビジネス革靴 黒」が検索されているなら「色=黒」は出したい条件、「価格帯 1万〜2万円」は出さなくてよい条件です。
| 絞り込み条件の種類 | 推奨する処理 | 根拠・注意 |
|---|---|---|
| 検索されている単一条件(例:色、対象、用途) | 固有URLでクロール・インデックスさせる。第3章の基準でサブカテゴリに昇格させてもよい | URLは ?key=value、区切りは &、条件の順序を固定する(公式文書) |
| 検索されていない条件(例:価格帯、在庫あり) | robots.txtでクロールを拒否する | 公式文書の第一推奨。「Use robots.txt to disallow crawling of faceted navigation URLs.」 |
| 2つ以上の条件の組み合わせ(例:色×サイズ×価格帯) | 原則クロールさせない(robots.txt)。検索されている組み合わせだけ例外にする | 組み合わせの数が膨大になるのが「無限のURL空間」の正体 |
| 並び順・表示件数の変更 | URLを変えない(フラグメント # を使う)か、noindex | 公式文書は # 以降を「一般的にクロール・インデックスで扱わない」としている |
| すでに大量にインデックスされた絞り込みURL | canonicalで親カテゴリを指し、並行して内部リンクを外す | 公式文書は、canonicalは「時間をかけて非正規URLのクロール量を減らしうる」としている。即効性はなく、robots.txtより弱い |
| 結果が0件になる組み合わせ | 404を返す | Google検索セントラルの2024年12月の公式ブログ(1年以上前・古い可能性あり)が推奨。汎用の「見つかりません」ページへのリダイレクトは避ける |
robots.txtの例です。検索されていない条件のパラメータだけを拒否します。
User-agent: *
Disallow: /*?*price=
Disallow: /*?*sort=
Disallow: /*?*stock=
Disallow: /*&price=
Disallow: /*&sort=
Disallow: /*&stock=
なお、Search Consoleにかつてあった「URLパラメータツール」は、Google検索セントラルの公式ブログ(2022年3月公開・1年以上前・2026年11月取得)で廃止が告知され、現在は使えません。「Search Consoleで設定すればよい」という古い情報には注意してください。
異常に気づく手順:Search Consoleの「ページ」レポートから
絞り込みURLの膨張は、Search Consoleの「インデックス作成」→「ページ」レポートで分かります。私が案件で最初に見る順番です。
- 「クロール済み – インデックス未登録」と「検出 – インデックス未登録」の件数の推移を見る。絞り込みを導入した時期から急増していれば、クロールの穴が開いています
- 該当URLの一覧を開き、
?以降のパラメータの種類を数える。価格帯・並び順・表示件数が大半なら、第一候補はrobots.txtです - 「代替ページ(適切な canonical タグあり)」に絞り込みURLが並んでいればcanonicalは効いています。並んでいなければ、カートがcanonicalを出していない可能性があります
ここまでで「何が」「いつから」増えたかは突き止められます。残す条件と止める条件は、第3章の検索需要の判断で決めます。
カテゴリの切り方は、後から直すほど高くつきます
「絞り込みを入れたらページ数が急に増えた」「どの条件を残すべきか分からない」という方へ。Search Consoleのページレポートを一緒に見て、残す条件・止める条件の仕分けと、制作会社に渡す要件を整理してお返しします。相談は無料です。
無料で相談する(develop-life.com/contact/)→- 絞り込みは「無限のURL空間」を生む(公式文書)。先に「検索結果に出したい条件」を分ける
- 出さない条件はrobots.txtで止める(公式の第一推奨)。canonicalは効きが遅く、nofollowは全アンカーに必要
- URLパラメータツールは2022年に廃止済み。異常はSearch Consoleの「ページ」レポートで見つける
ECカテゴリページのページネーション2026|固有URL・1ページ目をcanonicalにしない・無限スクロールの罠

商品数が多いカテゴリでは「ページネーション(ページ送り)」が必要になります。古い情報が最も残っている領域です。ページネーションと段階的な読み込みがGoogle検索に与える影響(Google検索セントラル・2026年11月取得)の記述に沿って、正誤を整理します。
| 論点 | 古い常識(誤り) | 現行ガイドの正解 |
|---|---|---|
| rel=”next” / rel=”prev” | ページ送りには付けるのが定石 | Googleはもう使っていない。公式文書は「Google no longer uses these tags」と明記(他の検索エンジンで使われる可能性はある) |
| canonical | 2ページ目以降は1ページ目をcanonicalにする | しない。公式文書は「Don’t use the first page of a paginated sequence as the canonical page」と明記。各ページは自分自身をcanonicalにする |
| URL | #page2 のようにフラグメントで切り替える | 各ページに固有のURL(例:?page=2)を与える。「Google ignores fragment identifiers(Googleはフラグメント識別子を無視する)」 |
| タイトル・説明文 | ページごとに変えないと重複になる | 連続するページでは同じタイトル・説明文を使ってもよい |
rel=”next”/”prev”は、Google検索セントラルの2014年2月の公式ブログで推奨されていた経緯がありますが、10年以上前の記事で、現行のページネーション文書で上書きされています。古い記事を根拠にした要件が制作会社から出てきたら、現行文書のURLを示して訂正してください。
「もっと見る」ボタンと無限スクロールの罠
ページ送りの代わりに「もっと見る」ボタンや無限スクロール(下まで行くと自動で次の商品が読み込まれる方式)を採用するサイトが増えています。公式文書は、これらが一般的にJavaScriptで実装されること、「Google’s crawlers don’t “click” buttons(Googleのクローラーはボタンを”クリック”しない)」ことを理由に、ユーザー操作のあとにしか読み込まれない商品は見つけられない可能性があると書いています。
対処は2つです。無限スクロールであっても裏側で ?page=2 のような固有URLへの a href リンクを持たせること、そしてサイトマップで全商品URLを渡すことです(公式文書もサイトマップの使用を勧めています)。「お客様に便利」と「Googleが見つけられる」は両立できますが、何もしなければ両立しません。
制作会社に渡す要件(コピーして使えます)
- ページ送りの各ページに固有URL(?page=n)を与え、前後のページへ a href でリンクすること
- 2ページ目以降のcanonicalは自分自身を指すこと(1ページ目を指さない)
- 「もっと見る」や無限スクロールを採用する場合も、固有URLへの a href リンクとサイトマップを用意すること
- rel=”next”/”prev”はGoogleはもう使っていない。1ページ目をcanonicalにしない(いずれも公式文書)
- 各ページに固有URLと a href リンク。# で切り替える方式はGoogleに無視される
- 無限スクロールはクローラーがボタンを押さない。固有URLとサイトマップで補う
商品ゼロのカテゴリの扱い|noindexか404かの判断と階層の整理

廃番や季節の入れ替えで商品がゼロになるカテゴリは、運営を続けると出てきます。私の失敗を書きます。前職で、廃番で商品がなくなったサブカテゴリを一覧ページのまま残していた時期がありました。検索流入はしばらく残り、空の一覧に着地したお客様はそのまま離脱していました。「表示はあるのに購入がない」ページを洗い出すまで、数か月見逃していました。商品が消えたカテゴリは、放置が一番損をします。
公式文書の記述:noindexか、404か
第5章のURL構造の公式文書(2026年11月取得)は、商品がないカテゴリにはnoindex(検索結果に載せない設定)のrobotsメタタグを使い、サイトがそのカテゴリを自動的に削除する場合は404(見つからない)のHTTPステータスコードを返すことを検討するよう書いています。使い分けは次の通りです。
| 状況 | 処理 | 理由 |
|---|---|---|
| 季節商品など、商品が戻る見込みがある | ページは残してnoindex。商品が戻ったら外す | URLと内部リンクを維持でき、再開時にゼロからにならない |
| 廃番で、商品が戻る見込みがない | カテゴリを削除して404を返す。近い親カテゴリがあればそこへリダイレクト | 公式文書が404を選択肢として挙げている。空のページを検索に残さない |
| 商品が1〜2点しか残っていない | 親カテゴリに統合し、旧URLは親へリダイレクト | 第3章の基準。薄い一覧は順位が付きにくい |
私が勧めている運用は、月に1回、全カテゴリの商品数を一覧にして、0件と1〜2件のカテゴリを上の表に当てることです。
- 商品ゼロのカテゴリは放置が一番損。空の一覧に着地したお客様は帰る
- 戻る見込みがあればnoindex、戻らなければ404か親へリダイレクト(公式文書の選択肢)
- 月1回、全カテゴリの商品数を出して0件・1〜2件を整理する
ECカテゴリページSEOのよくある質問
Q. 絞り込み検索をやめれば、クロールの問題はなくなりますか?
なくなりますが、お客様の使い勝手を犠牲にするのは本末転倒です。やめるのではなく、検索されている条件だけを固有URLにし、それ以外はrobots.txtで止める(第7章)のが正解です。並び順の変更のように、URLを変えずに済む実装(# を使う)も選べます。
Q. カテゴリの切り直しで、順位はどのくらい落ちますか?
一概には言えず、私も数値では約束しません。リダイレクトを正しく設計し、内部リンクとサイトマップを新しいURLに揃えれば落ち込みは限定的に抑えられる、というのが私の経験則です。
用語集|この記事に出てきた言葉
- クロール
- Googleのプログラム(Googlebot)がリンクをたどってページを読みに来ること。クロールされないページは検索結果に出ない。
- インデックス
- クロールしたページをGoogleの検索対象に登録すること。インデックスされて初めて検索結果に出る候補になる。
- ファセットナビゲーション(絞り込み検索)
- 色・サイズ・価格帯などの条件で商品一覧を絞る機能。条件の組み合わせごとにURLが生まれ、クロールの穴になりやすい。
- ページネーション
- 商品一覧を複数ページに分けるページ送り。各ページに固有URLを与え、1ページ目をcanonicalにしないのが現行の正解。
- canonical(正規URL)
- 重複するページのうち、代表として評価してほしいURLを指定する仕組み。link rel=”canonical” で書く。
- noindex
- そのページを検索結果に載せないようにする設定。商品ゼロのカテゴリや並び順違いのページに使う。
- robots.txt
- クローラーに「このURLは読みに来ないで」と伝えるファイル。絞り込みURLのクロール制御で公式が第一に挙げる手段。
- GSC(Google Search Console)
- 検索結果での順位や流入、インデックスの状態を確認できる無料ツール。「ページ」レポートでクロールの穴に気づける。
まとめ|カテゴリ設計は「増やす」より「クロールを守る」

ECのカテゴリページSEOについて、本記事で伝えたかったことは3つです。
- カテゴリは「お客様の検索語」で切る。社内分類ではなく、検索されていて商品が複数ある言葉だけをカテゴリにし、深さは3階層まで
- 構造はURLではなくリンクで伝える。全商品にカテゴリ経由の a href リンクでたどり着けるようにし、大事なカテゴリはトップから直接リンクする
- 絞り込みとページ送りで穴を開けない。検索されない絞り込み条件はrobots.txtで止め、ページ送りは固有URLで、1ページ目をcanonicalにしない
この3つを1つにまとめると、「カテゴリ設計は『増やす』より『クロールを守る』」です。受け皿を増やすのは、穴をふさいだあとで間に合います。本記事の引用はすべてGoogle検索セントラルの現行文書で、2026年11月時点の確認値です。制作会社やカート会社と話すときは、各章の公式文書のURLをそのまま渡してください。
カテゴリの切り方と絞り込みの制御を、
制作会社に渡す要件まで一緒に作ります
「カテゴリをどう切ればいいか」「絞り込みを入れてからページ数が増えた」「2ページ目以降が検索に出ない」という方へ。現状の階層とSearch Consoleの数字を見て、階層の設計レビュー、絞り込みURLの制御方針、制作会社への要件書の3点をお返しします。ご案内するのは私のSEOコンサル(自社サービス)です。順位・成果の約束はしません。神戸・芦屋を中心に、オンラインでも対応しています。相談は無料です。
カテゴリ設計の無料相談はこちら(develop-life.com/contact/)→